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【予報士解説】週末から雨か…お盆休み影響は 台風7号が関東・東海接近へ

2023年8月10日 18:29
【予報士解説】週末から雨か…お盆休み影響は 台風7号が関東・東海接近へ

台風7号の最新の見通しやお盆休みへの影響を、気象予報士の木原実さんに聞きました。

■関東地方でも波の影響

小笠原諸島を北上している台風7号は、10日(木)午後3時の解析で「強い」勢力に発達しました。台風は今後も北寄りに進み、11日(金)にかけて小笠原の父島付近を通過。その後、13日(日)から14日(月)にかけて八丈島付近を通過して、15日(火)には東海地方に達する予想です。

台風が今後進む海は、海面水温が28~29℃くらいと高くなっているため、今後も発達を続け、強い勢力を維持したまま関東や東海にかなり近づいてくるものとみられます。

今夜遅くには台風の暴風域に入るとみられる小笠原諸島・父島では、すでに風が強まってきていて海も白波が立っています。

小笠原諸島では、11日(金)にかけて最大瞬間風速50メートルが予想されていて、10日(木)夜からは非常に激しい雨が降り、12日(土)にかけて大雨となるおそれがあります。暴風や土砂災害に厳重な警戒が必要です。

そして、台風からはまだ離れている関東地方でも、波の影響が出てきています。

波の予想を見ると、台風が接近する小笠原諸島では、10日(木)9時の段階ですでに6メートル以上の高波が予想されています。また、房総半島沖や紀伊半島でも3メートル以上と、波が高まってくる見込みです。

このあと台風の北上に伴って、じわじわと押し寄せるように伊豆諸島や西~東日本の沿岸部で波が高まってきます。そして日曜日の午後になると、八丈島近海でも6メートル以上、関東沿岸から紀伊半島にかけても4メートル以上と、かなり波が高くなってきそうです。

うねりを伴った高波が押し寄せている時は、時折「一発大波」と言われる、その他の波の2倍に達するような大波がくることがあります。まだ台風からは距離がありますが、海にお出かけをする方は、十分お気を付けください。

■来週以降の進路は定まらず

―――雨はいつ頃から降り出しそう?

週間予報を見てみると、12日(土)には仙台で雨が降り始め、東京や静岡、名古屋でも13日(日)には雨が降り出す見込みです。そして来週15日(火)の静岡や名古屋は暴風雨の予想です。

15日(火)以降の進路はまだブレが大きく、定まっていません。

ただ今回の台風7号は、比較的コンパクトではありますが強い勢力を維持して接近する見込みで、中心に近い地域ではかなりの暴風が吹き、大荒れとなるおそれがあります。引き続き今後の進路に注意し、早めの備えをお願いします。

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