×

案里被告に有罪判決 市議1人の買収は無罪

2021年1月21日 16:01
案里被告に有罪判決 市議1人の買収は無罪

公職選挙法違反の罪に問われている参議院議員の河井案里被告の裁判で、河井案里被告に対し懲役1年4か月、執行猶予5年の有罪判決が言い渡されました。市議1人の買収については無罪としました。

案里被告は黒髪のショートカットに黒色のパンツスーツ姿に議員バッジを着けて出廷し、落ち着いた様子で判決の言い渡しを聞いていました。

参議院議員の河井案里被告は、2019年の参議院選挙をめぐり、広島県の県議ら5人に現金を提供し買収したなどとして、公職選挙法違反の罪に問われています。

東京地裁は21日の判決で、案里被告に対し懲役1年4か月、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。

裁判の最大の争点は、現金の趣旨が選挙での票を得るための「買収」であったかどうかでした。東京地裁は判決の中で、案里被告が現金を提供した広島県議ら5人のうち、4人については、「選挙の情勢や現金提供の時期、カネを渡した相手との関係やその状況、金額から、買収および事前運動に当たる」と認定しました。

一方で、残る1人の広島県江田島市の市議への現金提供については、「カネを渡したことについての克行被告との意思連絡の状況や案里被告の認識、関わりなどから、2人の間の共謀を認めるに足りる事情はない」として無罪としました。