河井案里被告 あす判決
公職選挙法違反の罪に問われている参議院議員の河井案里被告の判決が21日午後、東京地裁で言い渡されます。
参議院議員の河井案里被告は、初当選した2019年の参議院選挙をめぐり、広島県の県議らに現金を提供し買収したなどとして、公職選挙法違反の罪に問われています。
裁判の最大の争点は、案里被告が提供した現金の趣旨が、選挙での票を得るための「買収」であったかどうかです。
これまでの裁判で、弁護側は現金の趣旨は「陣中見舞い又は当選祝い」だとして無罪を主張していました。これに対し検察側は、「現金の趣旨が選挙における投票および選挙運動の報酬の趣旨であったことは明らか」として、懲役1年6か月を求刑していました。
また、案里被告は最終意見陳述で、現金の趣旨について「感謝の念を、陣中見舞いあるいは当選祝いとしてお示ししたい気持ちがありました」と説明。
さらに、「買収とは、お札で相手のほおを張り飛ばすような行為」とも述べ、「皆様を裏切るようなことはいたしておりません」「私を信じていただきたい」と訴えていました。
判決は、21日午後3時から言い渡される予定です。