90代女性、入院先見つからず…死亡 東京
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が出されている東京都内で、新たに1175人の感染が確認されました。
また、新たに9人の死亡も確認され、このうち90代の女性は入院先が見つからず、入所していた老人ホームで死亡していました。
東京都内の新たな感染者は、10歳未満から100歳以上までの1175人で、都内の感染者は10日連続で1000人を超えています。
感染経路別では、家庭内感染が269人で最も多く、次いで、施設内感染が151人いて、これまでで最も多くなっています。
都内では、高齢者施設や医療機関などでクラスターが多発していて、高齢者の感染が増加しています。
一方、新たに男女9人の死亡も確認されました。
このうち90代の女性は、今月8日に新型コロナへの感染が判明したものの、入院先が見つからず、今月20日に入所していた老人ホームで死亡しました。
都の担当者は、「高齢で基礎疾患もあったため、入院が必要と判断して調整していたが、感染者の急増などで入院先が見つからなかった。重く受け止めている」と説明しています。
また、死亡者のうち30代の女性は、自宅療養中に自殺していました。都内で自宅療養中に死亡した患者は8人となりました。
都内の感染者は9万1834人で、死者は770人となりました。重症者は1人減って158人でした。