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変わる働き方…成長や効率化に企業も期待

2021年1月27日 11:58
変わる働き方…成長や効率化に企業も期待

コロナ禍でテレワークが一気に身近になりましたが、これまでと違った働き方が広がっています。別の仕事との兼務や副業への挑戦、快適な在宅ワークに向けた工夫…。視野が広がって成長につながり、仕事の質が向上するなど、企業側も効果に期待しています。

■JR東の運転士…テレワークも

新型コロナの流行で、大きな変化は私たちの働き方にも表れています。

「大宮発車、定時」
「ガチャッ」

JR東日本で、15年近く“運転手一筋”の澤居さん。

この日、午前の運転を終え、正午過ぎ、スーツに着替えて向かった先はオフィスです。

実は半年前から、総務部でサービス向上のための仕事も兼務しているのです。

「運転士とサービス品質改革室の仕事はうまく関連していますので、疲れる部分もありますが、その分やりがいもある仕事だと思っています。最近は週に2日から3日ほどテレワークをしています」

運転士の業務ではできなかった、“テレワーク勤務”も。

「時代が大きく変化している中で、私たちの働き方も大きく変えていかないといけないということで、新たなチャレンジ等しながら、働き方も変えています」

JR東日本では社員の視野を広げることで、成長が期待できるとしています。

■テレワーク…環境整える「手当」も

そして、従業員330人全員が「テレワーク」という会社も。

スマートHR デザイナー「(リモート会議で)『お願いします』に合わせて“イエーイ”みたいな効果音入れたりとか…」

ソフトウェアの会社に勤める男性の部屋には、様々な機材が置かれています。一部は、会社からの手当で購入したといいます。

「(会社から)2万5000円ほど出まして。その手当で購入したマイクになります」

会社には、リモートワークの環境を整えるためなら自由に使える、2万5000円の手当があります。

「会社の手当でフラフープも買っちゃいました」

同じ会社の女性は、会社の手当で買ったフラフープを回しています。実は、これも勤務時間に含まれているといいます。

この会社では手当だけでなく、リモートワーク中の社員の健康を考え、休憩時間以外に1時間以内の運動時間が、認められているといいます。

スマートHR社員「集中力が私の場合は高まると思っているので、この時間は大事だなって思って活用してます」

■銀行員も「副業」で絵本作り

柔軟な働き方は、お堅いイメージの銀行でも導入されています。

みずほ銀行横浜中央支店、法人営業課長の川目さん。見せてくれたのは、副業で作っている絵本です。

「『まかろんちゃん』っていうキャラクターが、朝起きてから外出するまでっていう」

おととしから「社員の副業」を認め、すでに200人以上に副業を承認しているみずほグループ。新型コロナ流行の中で副業に関心を示す人もいるといいます。

「ねむくてころころ、かわいいね」

川目さんは、YouTubeに作品を投稿しています。絵本のネット配信サービスを立ち上げようと、出社前と帰宅後の時間を副業に割いているのです。「自分自身が経営者になってみて初めて分かるとか、気づく目線というのもあると思うので」と話しています。

(1月26日『news zero』より)