コロナ禍で“副業”人気!女性の活躍広がる
長引くコロナ禍の生活。私たちの暮らしにも大きな影響を与えていますが、今注目されているのが「副業」です。移住先で副業を行う女性や、家事の代行をするダンスの講師。女性の活躍の場も広がっています。
仙台市でリモートワークをする、小山未紗さん。やりとりしているのは、東京で仕事をする同僚たちです。
IT関連の仕事をする小山未紗さん「本社は五反田です」
ただ、小山さんの仕事はこれだけではありません。
小山さん「毛糸屋さんは副業でやっています。会社員の仕事が本業で」
今年10月、夫婦で仙台へ移り住み、副業で毛糸販売店をオープンさせたのです。
小山さん「平日は9時から3時が基本、会社員の仕事をして、終わったら、3時、4時以降ぐらい、こういう染め作業をやるか、自分でいろいろ作業したり、のんびり編み物したりとか」
オープンは土日が中心で、毛糸を販売するほか、編み物教室も開催しているといいます。
実は今、小山さんのように、副業をする人が増加しているのです。
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訪ねたのは、副業などを探せるサイトを運営する会社。
ランサーズ経営企画室・多胡あき乃室長「コロナ禍において、時間が余って、いろんなことをする時間が増えたので、副業の方が直近は増えております」
今年の4月は、登録者数が去年比でおよそ2倍に。動画編集といった副業が人気だといいます。
さらにこの会社、約4割の従業員が副業をしているというのです。
ランサーズ・人事担当「私は、人事で働いているんですけれども、そのほかに、月に1度か2度くらい、撮影の仕事をさせていただいています。モデルが副業になります」
ランサーズ・広報担当「副業で、マーケティング関連の業務の進行管理をしています。(コロナ禍で)おうち時間が増えたので、何かできないかなと思って始めました」
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また、現在およそ6万5000人が参加する、マッチング形式で副業ができるサイトでは、コロナ禍になって利用する人が、2倍ほどに増加したといいます。
男性には、家具の組み立てが人気で、副業感覚で語学を教えている主婦も多いということです。
さらに主婦に人気なのが――
■これから、どこに向かわれるんですか?
ヨガ・社交ダンス講師・高橋ルミさん(47)「家事代行をやってまして、お客さまのおうちに行きます。自分の仕事が少し減ってしまったので、そこからやらせていただいている」
3人の子供を育てる高橋さんは、ヨガの講師などを本業としていますが、新型コロナの影響で仕事が減少。そのため週2回ほど、家事代行の副業をしているといいます。
実際に、高橋さんが所属する会社では、夫の収入減などの理由で登録する主婦も増えているということです。
18日は、利用者の家で、ゴミ出しや買い物、食事の準備をという高橋さん。4時間ほどで仕事を終えて話を聞いてみました。
高橋さん「もう1つ仕事をすることで、リフレッシュできるんですね。自分にその(副業する)スタイルが合っていると思うので、やり続けたい」
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東京、新宿にある、資格取得のためのスクールでは、これから副業を始めたいという人たちも――
ネイルを学ぶ女性たち。副業として自分でネイル教室を始めたいという人もいるといいます。
web系講座を受講・20代接客業「自分の仕事を今、続けているんですけれども、うまく自分が身につけられれば、副業にしていきたいなと思っています」
また、受講者の数は、去年に比べ激増していました。
ヒューマンアカデミー新宿校・藤田圭介さん「プログラミングとIT(の講座)をまとめると、560%ぐらいに増えている。こんなに急に、人が増えるとは思っていなかったですね」
今年は、Web系の講座が女性にも人気で、男女の割合は半々ほどに。さらに、副業向けの通信講座は、去年と比べ3割ほど受講者が増えているということです。