“日テレ解析”福島第一規制委が報告書案
福島第一原発の事故から10年を迎えるにあたり、改めて事故の分析をしている原子力規制委員会は27日、日本テレビが最新の技術で解析した映像などをもとに、新たな事故分析の報告書案をまとめました。
日本テレビが最新の技術で映像処理を行った3号機爆発の瞬間からは、噴煙は一気におよそ270メートルも上昇、原子炉建屋の屋根や壁と思われる巨大な破片もはっきり見てとれます。
原子力規制委員会はこの映像などをもとに新たな事故分析を行いました。27日まとまった報告書案では、噴煙について高温になった格納容器の中でケーブルのカバーなどから可燃性のガスが発生して建屋内に漏れ、それが燃えながら上昇した可能性があると指摘しています。
また2号機と3号機では炉格納容器の真上にあるふたの部分が、放射性物質により極めて高濃度に汚染されていることが新たに分かったとしています。今後、廃炉作業の遅れなど影響が懸念されます。