アスベスト被害 国と建材メーカー賠償命令
元建設作業員らがアスベストによる健康被害を受けたとして国と建材メーカーを訴えていた裁判で、最高裁は国とメーカーの賠償責任をほぼ認める決定を出しました。
この裁判は、京都府内の元建設作業員らが建設現場でアスベストを吸い込み、肺がんなどの健康被害を受けたとして国と建材メーカーを訴えていたもので、2審で大阪高裁は国とメーカー10社の責任を認め、およそ3億円の賠償を命じました。
最高裁は28日、国と建材メーカーの上告をほぼ退ける決定を出し、屋外での作業者1人を除き、国とメーカーの賠償責任が確定しました。
業界で一定のシェアがある建材メーカー側の責任を認める司法判断が最高裁で初めて確定することになり、今後の全国での裁判に影響を与える可能性があります。