住む場所変化!埼玉・飯能市に移住人気ナゼ
コロナ禍で迎える引っ越しシーズン。取材をすると、ある“異変”が起きていました。おうち時間が増え、引っ越ししたいという、今ならではの需要に引っ越し業者も応えています。
5日、街の人に、巣ごもり時間が増えたことで変化したことを聞いてみました。
会社員(20代)「家での時間が増えたので、自分の暮らしやすさを1番に考えた物件とか場所で、引っ越しはしていきたいな」
来月からの引っ越しシーズン到来を前に、神奈川県横浜市の窓口では、早くも転出届を出す住民の姿がありました。引っ越しがピークとなる3月・4月は、転居手続きに住民が殺到し、3時間待ちという日も!そこで“密”を避けられる新サービスが、先週から始まりました。
横浜市南区役所戸籍課・田中香織さん「オンライン申請で届いた申請の一覧を、確認しております」
アプリの入ったスマホでマイナンバーカードを読み取る、オンラインでの転出手続きです。
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都内の不動産屋でも、感染対策をしています。
利用者が増えているという、部屋の内見ができるVR。コロナ禍で外に洗濯物を干したくない人に人気の浴室乾燥機なども、VRだと間近に確認することができます。
ニチワ営業部・宮城島弘樹副所長「VRを使うことによって、(公共機関での)移動を減らしてですね、より安全に提供できるかなと」
コロナ禍で迎える引っ越しシーズン。今年は様々な“異変”が起きています。
勤め先のある、さいたま市から、実家に引っ越した女性。その理由を聞いてみると――
会社員(40代)「都心から離れたところで、ゆっくりしたいなっていうのがあったので」
コロナをきっかけに、完全に在宅でできる仕事に切り替えたため、実家に戻ったと言います。
やさか引越センター・喜多俊文さん「実家帰りされるお客さまが増えてきたので、長距離便・中距離便を増やさせてもらって」
緊急事態宣言の延長で、この時期に企業から依頼があるはずの転勤者の引っ越しが激減。そのため、実家に帰る人が多い大阪や名古屋などの長距離便も増やして対応していると言います。
実は、去年7月以降、東京都に引っ越してくる「転入者」よりも、出て行く「転出者」の方が上回る事態となっているのです。
在宅勤務が普及し、通勤回数が減少。よりよい住まい環境を求め、通勤圏内の埼玉・神奈川・千葉に移り住む人が増えたとみられています。
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今、都内から移住の問い合わせが3倍以上に増えているのが、埼玉県の飯能(はんのう)市です。
飯能市まちづくり推進課・小見山亮さん「移住制度で移住して来られる方が建てられた、新築の住宅となっています」
人気の訳は、飯能市が指定した地区に家を建て移住すると、最大で285万円まで補助金がでること。さらに…。
移住者・遠藤拓耶さん「自然の中で子育てしたいっていうのがあったんで」
緑が豊かな上、池袋駅まで電車で最短およそ40分という利便性も、移住者が増えている理由だということです。