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ワクチン個別接種を拡充へ 自治体は混乱も

2021年2月9日 20:23
ワクチン個別接種を拡充へ 自治体は混乱も

新型コロナウイルスのワクチンについて、田村厚生労働大臣は、「集団接種」に加えて行う、診療所などでの「個別接種」を地域の実情に応じて増やす考えを示しました。

ファイザーのワクチンは、まず、市区町村ごとの拠点施設で、マイナス75度の冷凍で保管し、そこから、地域の診療所などに冷蔵で分配します。

厚生労働省は、自治体向けの手引きで、1か所の拠点施設から分配する診療所などは、最大で3か所程度としていましたが、田村大臣は、9日朝の会見で、冷蔵での保管期限の5日以内に使いきる状況が作れれば、診療所などでの個別接種を拡充する考えを示しました。

田村厚労相「(冷蔵保管期限の)5日以内に打てるという環境オペレーションを整えていただければ、それはそういうような対応(診療所での接種)もあるのではないかということ」

厚生労働省は、近く自治体に手引きの改正を伝えます。

9日の田村大臣の発言を受け、接種体制の準備を進める自治体の担当者は――

豊島区新型コロナワクチン担当・樫原猛課長「区の準備としては従来から個別接種を中心に据えていましたので、我々の準備としては大きく変わったとことはないです。接種会場などで従事していただく医療従事者の負担はかなり減る」

歓迎する声が聞かれた一方で、都内の自治体からは「最初から診療所などでの個別接種が認められていれば、調整もスムーズに進んだ」「安全性をしっかり担保するため集団接種でいく方針」という意見も聞かれ、個別接種の拡充について、一部の自治体には戸惑いも見られます。

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