専門家会議「GWの影響、現時点で評価が難しい」引き続き感染状況注視が必要
新型コロナウイルスの感染状況などを分析する厚生労働省の専門家会議は、ゴールデンウイークの影響については現時点で「評価が難しい」として、引き続き感染状況を注視する必要があると報告しました。
国立感染症研究所・脇田所長「昨年、おととしのゴールデンウイークと比べると、かなり人流は多くなっていたという報告がありました。そういった影響がさらに(今後)上積みもされてくるということがあります」
専門家会議は、全国の感染者数は減少が続いているものの、ゴールデンウイークで検査が減少したため現時点で「正確な評価はかなり難しい」とし、引き続き注視が必要だと報告しました。
また、沖縄や宮崎などの地方都市で20代の感染が増加しているほか、20代の感染場所の約6%が飲食の場で、その割合は増加傾向にあるとして、今後の感染拡大への影響に懸念を示しました。
また、会議では、原因不明の小児肝炎とオミクロン株の関連について分析した結果も示されました。欧米など39か国のうち、小児肝炎の報告がある12か国では、オミクロン株の感染者が多い傾向があることが確認されたということです。
ただ、現時点で、新型コロナウイルスと小児肝炎の因果関係は確認できていないということです。