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ワクチン接種「あなたはいつ?」AIが予測

2021年2月16日 9:33
ワクチン接種「あなたはいつ?」AIが予測

いよいよ17日から先行接種が始まるコロナワクチン。そこで気になるのが「自分はいつ?」ということです。準備の状況は自治体により千差万別で見当がつきにくい中、データやアンケートを基にAIで接種時期を予測するサービスが、15日リリースされました。

◇◇◇

■時期の目安知り「安心を」

有働由美子キャスター
「コロナワクチン、私たちはいつ受けられるのでしょうか」

小野高弘・日本テレビ解説委員/国際部デスク
「15日発表されたのは、私たちがワクチンをいつ接種できるかを予測する『AIワクチン接種予測』。ニュース記事などを速報で配信するJX通信社が、アメリカ・イェール大学の成田助教授と開発しました。時期の目安を伝えることで安心してもらいたい、と作られました」

■実際に入力…同じ都内でも違いが
 
『news zero』のスタッフで試してみると――。

23歳のスタッフの場合、まず生年月日の欄に「1997年9月」と入力し、住んでいる地域は「東京都・江東区」と入れます。次に職業。医療従事者や高齢者施設職員など選択肢がさまざまありますが、会社員なので、「その他」を選びます。基礎疾患の有無をチェックする欄もあります。そして「AIで予測する」を押すと、結果が出ます。「約5か月~7か月以内」で、今年7月~9月に打てるという予測です。結果の詳細には、江東区の接種スケジュールや区の医療従事者の数なども表示されます。

次に、大田区に住む22歳のスタッフについても同様に入力してみると、「約6か月~8か月以内」と結果が出ました。

有働キャスター
「同じ都内でも1ヶ月の違いが出てくるのは、なぜでしょうか」

小野デスク
「担当者によると、大きく関係しているのは、ワクチン接種の処理能力です。自治体によって確保している施設の大きさ、医療従事者の数は違うため、1日に接種できる人数が変わってくるからです。例えば、人口が少ない地方の自治体なら早く接種が終わるかと思いきや、その分、接種会場が小さいかもしれないし、医療従事者が確保できないかもしれない。そして逆に時間がかかるケースもあるということです」

■自治体アンケートで独自算出

有働キャスター
「そもそも、どうやって計算しているのでしょうか」

小野デスク
「厚生労働省の発表や人口統計などを基にしていているほか、自治体へのアンケートを行って独自に算出しています。そのアンケートから見えてきたことがあります。JX通信社によると、今月上旬に全国約1700の自治体のうち662から回答があり、接種会場については『すべて決まった』と『一部決まった』を合わせると78%。一方で、接種に当たる医師や看護師ら医療従事者の調整については『すべて決まった』と『一部決まった』の合計が54%と半分強になっています」

有働キャスター
「医療従事者の調整のほうが、難しいということですね」

■2割以上「年内には終わらない」

小野デスク
「そして、2回の接種を終えられるのがいつごろなのか気になりますが、アンケートでは『9月ごろ』という回答が最多で31%。次に多かったのは、『年内に終わらない』で23%でした。そもそも、ワクチンの供給はいつ、どのくらい入ってくるかも流動的なため、今後も自治体からの新たな回答などを予測に反映して、定期的にアップデートしていく予定といいます」

有働キャスター
「自分が接種できるのはいつなのか、大まかに分かるだけでも安心したり、『そこまで頑張ろう』と思えたりします。国や自治体の皆さんも、一生懸命情報を出していると思いますが、こういう『じぶんごと』にしやすい形での発信を、私たちも一緒に工夫してやっていけたらなと思います」

(2月15日『news zero』より)

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