特殊な注射器で 1瓶から6人分のワクチン
国内で新型コロナウイルスのワクチンの接種が、医療従事者を対象に始まりました。
午前9時、国内で最初にワクチン接種を受けたのは、国立病院機構東京医療センターの新木一弘病院長です。
この病院では、17日は病院長ふくめ、医師、看護師ら12人が接種を終え、午前中の段階で体調の変化はないということです。
接種を受けた看護師「インフルエンザは注入中に、結構痛みがあるんですけど、今回のは、刺した時だけ少し刺さった感じがしたんですけど、注入中は全然痛くなかったです」
東京医療センター・新木一弘病院長「ワクチンが行き渡って、これによって、我々職員が原因となる感染、こういうものを防いでいくことが大変、大きな必要なことだと考えております。(国民がワクチンを)安心して受けていただけるデータとして、有効に活用されることを期待しています」
17日以降、全国およそ4万人の医療従事者への先行接種が始まり、このうち、およそ2万人を対象に副反応の調査が行われます。
また、先行接種の4万人分は、ワクチン1瓶から6人分とれる特殊な注射器が配布されています。4月以降、高齢者への接種が行われる予定ですが、ワクチンが順調に供給されるかが焦点です。