台湾地震で一時津波警報や渋滞発生、空の便欠航も 沖縄
3日朝、台湾を震源とする大地震が発生した影響で沖縄県には一時、津波警報が発表されました。沖縄から中継です。
私はいま、那覇市の中心部にある那覇市役所の前に来ています。
市役所は市が指定する津波避難施設の一つですが、それでもこの場所の海抜は2メートル、海からの距離は500メートルほどですから、高さ3メートルの津波が来るとの警報には大きな不安を感じました。
3日朝、津波警報が出されると、那覇市役所には多くの住民のほか外国人観光客らも避難しました。
職員が上層階への移動を呼びかける姿や避難した人たちが市役所のバルコニーで、不安そうに辺りを見渡す様子などが見られました。
また、台湾に近い石垣島では高台に車で避難する人たちが多くいたため、一時大渋滞となるなど混乱する様子も見られました。
沖縄県によりますと、今回の地震と津波による人や家屋などの被害は確認されていないということです。
一方、空の便では沖縄の各空港を発着する便を中心に全日空はこれまでに13便、日本航空は19便が欠航していて、観光客らの移動に影響が出ました。
ーー住民や観光客らの避難は、スムーズに進んだんでしょうか。
今回、沖縄本島では地震の揺れを感じなかったこともあり、実際のところ、避難が徹底しなかった感があります。3日朝、津波警報が出たあと、私は車で県庁へ向かったのですが、走る車の数も普段とあまり変わりなく、道を歩く人の姿も多く見られました。
まわりを海に囲まれた沖縄県で、いざ津波が来たとき、いかに迅速な避難を実現するのか、今回の警報があらためて課題を浮き彫りにした形です。