天皇陛下は２３日、６１歳の誕生日を迎えられました。

天皇陛下の誕生日に先立ち行われた記者会見は、新型コロナウイルスの感染症対策のため、初めてアクリル板を立てて行われました。

天皇陛下「今しばらく、国民の皆さんが痛みを分かち合い、協力し合いながら、コロナ禍を忍耐強く乗り越える先に、明るい将来が開けることを心待ちにしております」

陛下は、コロナ禍で亡くなった人たちを悼むと共に、自ら命を絶つ人が増えている現状に対し、「皆で何とか防がなくてはなりません」と訴えられました。

一方で、この１年でとても多くの「感謝」の気持ちを感じたとして、医療従事者をはじめあらゆる人々に感謝を伝え、一人一人が人知れず続けている感染症対策の努力にも触れ、「明日は好い日になる」ことを願われました。

また、陛下は、皇后さまと共に、オンライン公務を開始し、新年にはお二人のビデオメッセージが公表されましたが、「新たな可能性を見いだせた」として、これからもオンラインを活用していく考えを示されました。

延期になっている秋篠宮家の長女・眞子さまの結婚については、「国民の間で様々な意見があることは私も承知しております」と述べた上で、「御両親とよく話し合い、秋篠宮が言ったように多くの人が納得し喜んでくれる状況になることを願っております」と話されました。