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震災後の“情報収集”注意点は? 拡散される「ニセ投稿」の傾向とは…

2023年9月3日 16:47
震災後の“情報収集”注意点は? 拡散される「ニセ投稿」の傾向とは…
関東大震災の直後、流言を信じた人々により殺人事件が起こりました。インターネットに多くの情報があふれる中、震災後の情報収集で気をつけることを取材しました。

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インターネットに拡散される情報について研究している東洋大学の小笠原盛浩教授は、拡散される「ニセ投稿」が大きく3つの種類に分けられるとしています。

一つ目は、すでにインターネット上にある、関係のない画像や映像のタイトルを付け替えること。

二つ目は、生成AIで作られたもの。

三つ目は、デジタルアーティストが作ったアニメーションを切り抜いた画像です。

現在、生成AIによる画像や動画は、不自然な点があるということですが、今後、AIの精度が上がってくると、見分けるのが難しくなると指摘しています。

こうした中、重要なのは、公的機関や複数のメディアで情報を確認することだと話しています。

小笠原盛浩教授
「画像だけ、動画だけを見ると、うっかり信じこんでしまいかねない内容でも、情報源の信ぴょう性、他のメディアとのクロスチェックをやっていくことで、だまされてしまう可能性は抑えられると思います」

「災害時は『ひょっとするとウソかもしれないけども、本当だったら大変なことだから知らせてあげよう』『念のため知らせてあげよう』という善意で拡散されるケースが少なくない。どうしたらいいだろうと動揺したとしても、あえて冷静になって踏みとどまってもらいたい」

また、静止画よりも動画の方が人々の注意を引きやすいため、最近の傾向として、ニセ情報の投稿に動画が増えているということです。