「住宅情報館」でも“除草剤” 枯れた街路樹…匿名の通報「ビッグモーターの件があったが」
不動産販売などを手がける「住宅情報館」の神奈川・川崎市にある生田店前で、“ある異変”が起きていました。周囲の街路樹は青々と茂っているなか、住宅情報館の前だけ枯れてしまっているのです。
周辺住民
「あれ、そういえばないなと」
「去年あたりから枯れたみたい。家族には言いました『(木が)2本枯れてる』って」
去年の7月には周りと同様、青々と葉を付けていた生田店前の街路樹。それが約1年で枯れてしまったのです。
この不自然な状況を最初に確認したのが、街路樹を管理している川崎市です。去年11月、市が店舗に尋ねたところ、従業員は「去年7月に除草剤をまいた」とし、店舗前で従業員が除草剤をまき、その後に街路樹が枯れていたことが分かったのです。
さらに、住宅情報館の公式ホームページには「ビッグモーターの件があったが、住宅情報館生田店の前も枯れている。行政に通報します」という匿名の通報が来ていたことが29日、日本テレビの取材で明らかになりました。
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“枯れた街路樹”といえば、中古車販売大手ビッグモーターの各地の店舗前で起きていた問題です。この時も一部の店舗が“除草剤”を散布したことを認め、自治体などが警察に被害届を提出する事態にまで発展しています。
神奈川県は29日、被害が確認されていた県内の4店舗について、街路樹の原状回復などにかかる費用として約785万円を請求したことを明らかにしました。
住宅情報館の生田店でも発覚した除草剤の使用に、近隣住民からは次のような声が聞かれました。
近隣住民
「ビッグモーターの件もあったので、怪しいなと思っていた。(ただ)住宅情報館がやるとは思わないし、夢にも思っていなかった」
「『そんなこと勝手にやっていいんですか?』と思います」
日本テレビの取材に対し、住宅情報館は除草剤をまいたことを認めた上で「会社から指示はしていない。いつごろ、何回まいたかは承知していない」と答えました。
生田店以外の全国58店舗で同様の行為があったかについては、「速やかに全店を調査したが調査結果は公表を控える。行政と相談しながら真摯に適切に対応していきます」としました。
川崎市によると、住宅情報館側は市に対して「もう除草剤をまきません」と謝罪。原状回復の申し出があったということです。
(9月29日放送『news zero』より)