スイス・アルプスの氷河、2年間で10%減少 1990年までの30年間に相当する量
スイス国内にあるアルプスの氷河の体積が、この2年間でおよそ10%減少したことがわかりました。
スイス科学アカデミーは28日、2023年のスイス国内にあるアルプスの氷河の体積が前の年と比べて4.4%減少したと発表しました。
過去最大の消失率を記録した2022年の5.9%に次ぐ記録で、わずか2年でおよそ10%も減少したことになるということです。
この2年間で減少した氷河の体積は、1990年までの30年間で消失した氷河に相当する量で、原因は、冬の降雪量が少なかったことと夏の気温の高さを挙げています。
特に冬の降雪量については、すべての観測地点で例年よりかなり少なく、ことし2月後半は、平年のおよそ30%にとどまったということです。