自炊する人増加 調理道具や献立アプリ人気
コロナ禍で自炊を始める人が増加し、初心者の人を中心に、あるトレンドも生まれています。
30代「外では食べずに毎日自炊しています」
20代「自粛が始まってからですね(自炊)するようになりました」
「自炊を始めた」という人々。スーパーでは、これまで少なかった単身者や若者客が増えているといいます。
スーパーイズミ・五味衛社長「12月頃から徐々に増えてきています。お米の方は1割以上(売り上げが)アップしていますね」
インターネットリサーチ会社が、コロナ禍での自炊の頻度を調査したところ、「減った」と答えた人が5%以下だったのに対し、「増えた」と答えた人は30%以上!コロナ禍の自炊には、あるトレンドが。
有隣堂・横浜駅西口ジョイナス店 加藤ルカ主任「今は『時短でカンタン』というのが主流」
1000冊以上の「レシピ本」を扱う書店では、時短でカンタンにこだわったひとくせ、ふたくせもある本が並びます。
加藤ルカ主任「今までは年配の方が多かったが、若い方が買いに来ている」
中には、「激せまキッチン」の家でステイホームする人々に向けたというマニアックな本も。どんなレシピなのでしょうか?文字通りの激せまキッチンで調理スタート。
まずは、まな板の上でたまねぎ、にんじん、じゃがいもをカット。電子レンジで加熱します。そして、カットしたソーセージと加熱した野菜を一緒に炒めます。
仕上げに、コンソメスープで数分煮こむと、本格的なポトフが完成。調理時間はおよそ15分です。こうした時短料理が注目される中、キッチングッズ店の売れ筋も変化しています。
飯田屋・飯田結太社長「こちらが今人気の商品」
一見普通のシリコンでできたまな板ですが、240℃まで耐熱性があり、電子レンジで加熱や熱湯での除菌が可能だということです。また、包丁にもトレンドが。
飯田結太社長「柄の素材がプラスチック・木がよく売れていた。ただ最近だとオールステンレスの包丁が人気」
洗いやすく、清潔に保てるキッチングッズがトレンドです。
そして、今どきの自炊に欠かせないものが…。
30代「携帯アプリやYouTubeを見て参考にさせていただいて」
この1年だけで、800万ダウンロードされている献立アプリでは。
dely広報・福丸玲さん「これまで料理をされてこなかった料理初心者の方、1人暮らしの方だとか、男性の方が増えてきた」
自動で出てきた献立をタップするだけで、栄養バランスが偏らないような副菜や汁物を自動で厳選してくれます。高まる自炊人気に、続々と便利なツールが登場しています。