“時短食材”使った人気のカンタン鍋とは
ステイホームで、人気の鍋料理をよりカンタンに作ることができるという便利な食材が、いま売り上げを伸ばしています。
千葉県の工場で作られていた「鍋の食材」が、去年の3割アップの売り上げを記録。その食材は、「いわし団子」。理由は…。
嘉平屋・泉吉尚工場長「お魚の代わりにいわし団子を入れて、出汁がよく出ておいしくいただけるので、入れてるお客さんが増えている」
このいわし団子は、原料にサバなどの魚も使われているため、1つで様々な出汁がとれることが人気の一因となっています。一方、スーパー「いさみ屋小竹向原店」でも
お客さん「豆乳鍋がはやっていると聞いたので試してみたい」
「鍋つゆ」が、例年より2割多く売れているといいます。人気の理由は、すでに出汁のうま味が効いているという手軽さ。
いさみ屋小竹向原店・三原裕治店長「おうちのなかで過ごされる人が例年より多いと思うので、それに伴って、鍋つゆを使われる方が多いと思っています」
市場規模も、去年より13%以上アップするという人気ぶりですが、メーカーでは、売れ筋の商品に「変化」があったといいます。
ヤマキ家庭用事業部・高津真人さん「豚しゃぶ野菜鍋つゆという商品がすごい人気」
売れ筋はしゃぶしゃぶ用のつゆ。価格は、寄せ鍋のつゆより50円高いにもかかわらずです。いったい、ナゼ?
高津真人さん「(しゃぶしゃぶは)時間がかからない、さっと食べられるのが特徴です」
鶏肉や白菜などを入れる寄せ鍋は、食材が食べ頃になるまで、およそ12分かかりました。一方、しゃぶしゃぶ鍋は湯通しで、すぐ食べられる食材がメインで、ほとんど時間はかかりません。コロナ禍で求められている「食事時間の短縮」にもつながるとみています。
また、岐阜県のカット野菜を作っている会社でも、例年とは違った現象が起きていました。調理の時短につながる鍋用カット野菜の売り上げが、前年比で4割近くアップ。なか好調なのが。
サラダコスモ・川口康三さん「2人以上で使えるものを発売したところ、想定の倍くらいのペースで売れている」
家族で使える大容量タイプ。先頃呼びかけられている「ステイホーム」が影響しているとみています。
川口康三さん「家で食事する機会が増えてますので、週に何回かは便利なもので野菜を食べようとなってる」
鍋作りが、より一層カンタンになってきています。