佳子さま ケルキラ島で記念行事に出席 世界遺産の旧市街地も散策…「ギリシャを感じながら過ごしたい」
ギリシャを公式訪問中の秋篠宮家の二女、佳子さまは、世界遺産の旧市街を散策されました。また、この旅で初めて報道陣の問いかけに答え、滞在の感想を述べられる場面もありました。
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ギリシャ滞在5日目。秋篠宮家の佳子さまは、現地時間30日午前、ギリシャ北西部のケルキラ島で、外交関係樹立125周年の記念行事に出席されました。
佳子さまは記念行事でお言葉を述べ、両国の共通点や深い結びつきについて触れられました。
「日本とギリシャは共に海に囲まれて島が多く、豊かな文化財を有しており、世界各地から観光客が訪れています。
私も母から、母が子供の頃に家族でギリシャを旅行した時の写真を見せてもらい、楽しかった思い出話を聞いたことがあります。そして私自身もこの度の訪問を通して、ギリシャの多様な魅力に触れ、また両国のつながりを実感でき、大変うれしく感じております。
ご列席の皆様のご健勝ならびにギリシャ共和国のご繁栄と、ギリシャの皆様の幸福をお祈り申し上げますとともに、両国の友好親善関係がよりいっそう深まることを願い、本日の行事に寄せる言葉といたします。
ありがとうございました。エフハリストー ポリー」
ギリシャ語を交えてお言葉を述べられた佳子さま。
会場のアジア美術館は日本や中国、インドなどの美術品約1万5000点を所蔵し、東洲斎写楽の世界的に貴重な肉筆画や、日本の浮世絵コレクションでも知られています。
佳子さまは式典のあと、所蔵品の一部をご覧になりました。
記念行事前日の29日に飛行機でイオニア海に面した、風光明媚(めいび)なケルキラ島に入り、島に1泊された佳子さま。
到着後に西ヨーロッパの影響も色濃く残る世界遺産の旧市街を散策されました。
観光大臣らの説明を聞きながら市庁舎や広場など、歴史ある街並みを見て回られた佳子さま。
近くで鳥が羽ばたき驚かれる場面もありました。
報道陣からの問いかけに対し、ギリシャ訪問の感想を答えられました。
――こちらでの日々を振り返っていかがですか? 残された時間をどのように過ごされたいですか?
「訪問させていただいた場所それぞれにとても魅力的で、皆様に本当に温かくお迎えいただいて、とてもうれしく思っております。この後、二日間も引き続きギリシャを感じながら過ごしたいと思います」
佳子さまが笑顔で手を振られると、居合わせた人たちから歓声が上がりました。
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佳子さまは、このあと観光大臣との昼食会を終えると、飛行機でアテネに戻り、元留学生と懇談されます。
これで佳子さまは、ギリシャでの全ての予定を終え、現地時間の31日午後にギリシャを出発されます。
6月1日午後、帰国される予定です。