佳子さま「ギリシャ手話」を披露…聴覚障害者施設を訪問 柔道教室でも笑顔 アテネ滞在4日目
ギリシャを訪問中の秋篠宮家の二女、佳子さまは、聴覚障害がある人たちの施設を訪問し、「ギリシャ手話」を披露されました。また、柔道教室を訪れ、ギリシャのスポーツ文化に触れられました。
アテネ滞在4日目の29日。白いジャケットに、水色のワンピース姿の佳子さまは、ギリシャの手話で、「今日はここに来られてうれしい。お会いできてうれしい」と挨拶されました。
佳子さま
「こちらに来させていただいて、ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします」
29日、視察されたのは、聴覚に障害がある人々などの職業訓練や生活支援を行う、「国立ろう者施設」です。
全日本ろうあ連盟の非常勤嘱託職員として精力的に活動し、日常的に手話を使われている佳子さま。
日本時間午後4時過ぎ、手話教室を見学され、現地の手話を学ばれました。
通訳
「これは、『あなたのお名前は何ですか』という動作になります」
ギリシャを公式訪問中の佳子さまのご様子は、地元紙の一面でも取り上げられ、注目されています。
28日の午後は、紺のワンピースにピンクのジャケット姿で、第1回近代オリンピックの会場を視察されました。
佳子さま
「ヤーサス(こんにちは)」
ギリシャ語であいさつをされた佳子さまでしたが、日本語で話しかけられると…
説明者
「ありがとうございます」
佳子さま
「あっ、ありがとうございます」
驚いた様子をみせられました。
隣接する博物館では、聖火リレーに使う聖火をともす祭壇の説明を受け、背伸びをして中をのぞき込むようなご様子も。
佳子さま
「ずっと、長年使われているもの?」
通訳
「昔から使っているものになります」
そして、「興味深く見させていただいた」とお話しになりました。
その後、「柔道教室」を訪れ、子どもや若者の稽古の様子を熱心にご覧になりました。
佳子さま
「みなさん、練習を見せていただいて、ありがとうございます。きょうは、皆さんとお会いできることを楽しみにしてきました」
生徒一人ひとりと握手をして、声をかけられた佳子さま。
佳子さま
「練習、楽しいですか?」
通訳
「とても好きです」
佳子さま
「これからも頑張ってください。エフハリストポリ(ありがとう)」
生徒
「オリンピックに出ることが目標です」
佳子さま
「見られることを楽しみにしています」
そして、「コティノス」と呼ばれる、伝統的な花輪などを贈られると…
佳子さま
「みなさん、すてきな贈り物をいただいて、ありがとうございました。これからのご活躍をお祈りしています。応援しています。エフハリスト パラパラパラ ポリ(とってもとってもとっても ありがとう)」
“パラ=とっても”を繰り返し、感謝の気持ちを伝えられました。
また、ギリシャに住む日本人との面会では、一人ひとりの話に合わせて、質問をされる気遣いも。
ギリシャに50年居住
「ギリシャに来て50年になります」
佳子さま
「50年ですか。何か特に思い出深かったこととか、おありですか?」
ギリシャで剣道指導
「海外の方に剣道を教えるというのは、難しくもありますけど、やりがいのあることだなと」
佳子さま
「いまおっしゃった、“難しさ”とか“やりがい”というのは、例えばどういうところが?」
笑顔を絶やさず、多くの人と交流をされた、佳子さま。
29日はこの後、ギリシャ北西部の島、ケルキラ島を訪れ、世界遺産となっている旧市街などを視察される予定です。