被告人質問 克行被告が議員辞職の意向示す
公職選挙法違反の罪に問われている衆議院議員で、元法務大臣の河井克行被告が、被告人質問で無罪主張を一転させ、地元議員らに対する買収について認めました。
議員バッジをつけて出廷した克行被告は、「認めるべきことは認め、自らを内面から見つめ直し、逃げることなく罪を認めていく」と述べ、これまでの無罪主張から一転し、起訴内容を大半で認めました。また、議員辞職の意向を示しました。
克行被告は、弁護側から公訴事実について現在の認否を問われると、「裁判長、おはようございます」と落ち着いた口調で話し始めました。そして、広島県の地元議員や区議長、後援会関係者への現金供与については、「差し上げた方ひとりひとりにそれぞれ固有の理由、趣旨、事情がございます。私自身、あからさまな投票依頼を行ったことはございません」と述べた上で、「妻の河井案里の当選を得たいという気持ちが全くなかったとは言えない、否定することはできないといま考えております」「全般的に選挙買収罪という事実に関しましては争うことをいたしません」と述べ、これまでの無罪主張から一転して、起訴内容を大半で認めました。
一方で、妻の案里元議員との共謀と陣営関係者や一部地元議員などへの買収については、変わらず否認を貫きました。