河井被告「100通りの事情」大半認める
公職選挙法違反の罪に問われている衆議院議員で、元法相の河井克行被告が、被告人質問で無罪主張を一転させて、起訴内容を大半で認め、議員辞職の意向を示しました。
克行被告は、「全般的に選挙買収罪という事実に関しましては争うことを致しません」と述べ、進退については、「衆議院議員を辞することと致します」と述べました。
河井克行被告は、広島県の地元議員や首長、後援会関係者への選挙買収について、これまでの無罪主張から一転して、大半で認めました。
認否を変えた背景については「お一人お一人によって、時期、狙い、買収金額、私の長年の関係性、100通りの事情があった」「一括して選挙買収と断ぜられることも納得できなかった」と述べました。その上で、「私は東京拘置所に259日間収容されておりました」「毎日、自問自答を繰り返しました」「認めるべきことは認めることが、後援会の皆様や支援者の皆様に対し、私なりの政治家としての責任の取り方だと考えるに至りました」と述べました。
また、妻の案里元議員とは、一緒に生活していると述べ、「私が妻と共謀した事実は天地天命に誓って全くありません」と強く否定しました。そして、今後の進退について問われると、しばらく黙った後、「衆議院議員を辞することと致します」と述べました。
法廷では、現在も被告人質問が続いています。