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克行被告 票取りまとめ趣旨「ありません」

2021年3月26日 18:59

元法務大臣・河井克行被告の公判が3月26日に行われ、弁護側による被告人質問が行われました。克行被告は、陣営スタッフに渡した現金の趣旨は給与や党勢拡大活動の報酬であり、票の取りまとめを依頼する趣旨は「ありません」と述べました。

25日に辞職願を提出した河井克行被告は議員バッジをつけずに出廷しました。被告人質問では、陣営スタッフ3人に渡した現金の趣旨について、自由民主党広島県参議院選挙区第7支部の職員としての給与や、党勢拡大活動の報酬だと述べました。

また、弁護側から、現金を渡す上で妻の河井案里元議員の当選に有利になるよう票の取りまとめを依頼する気持ちはあったかと問われると、間を置かずに「ありません」と答え、否定しました。

さらに、スタッフの1人が現金の受け取りを拒否したと証言したことについては、小さく笑った後、「全く事実じゃないです。すごく嬉しそうな顔してらっしゃいましたね」「『私いいんですか?もらっていいんですか?』とか言ってました」と述べ、真っ向から反論する場面もありました。

また、克行被告は総括主宰者として起訴されていることについて、「案里の選挙事務所の実状、実態につきましては私の知る限り誠心誠意、誠実にお答えしていく」「政治的責任は全て私にあります」と語り、判断は裁判所に委ねると述べました。

その上で、案里元議員の街頭演説などの選挙活動について、「ほとんど僕は関わってない」「私はあえて干渉することはむしろするべきではないと思っていました」などと述べ、大きく関与しなかったことを強調しました。


【公判を追う】河井夫妻・選挙違反事件克行被告公判(3月26日)