今月、エジプトから入国し、成田空港で新型コロナウイルスへの感染が確認された５０代の女性が、２７日、検疫所の宿泊療養施設で死亡しているのが見つかりました。検疫所の宿泊療養施設で患者が亡くなるのは初めてのことです。

死亡が確認されたのは、今月１６日にエジプトから成田空港に到着し、新型コロナウイルスへの感染が確認され検疫所の宿泊療養施設で療養していた広島県の５０代の女性です。

厚生労働省によりますと、女性は、入国の際は無症状で、翌日から３日間発熱し、入国５日目には発熱はおさまっていましたが、２７日朝、定期的な健康状況の報告がなかったため、看護師が宿泊施設の部屋を訪問したところ亡くなっていたということです。

変異株による感染かどうか国立感染症研究所が調べましたが、検査に必要な量のウイルスがなく、判定できなかったということです。

検疫所の宿泊療養施設での死亡事例は、今回が初めてです。