IR汚職 秋元被告「すべての事件に無罪」
カジノを含むIR・統合型リゾート施設への参入を巡る汚職事件で、収賄と証人買収の罪で起訴された、衆議院議員の秋元司被告らの初公判が29日に東京地裁で行われ、秋元被告は無罪を主張しました。
秋元被告は白髪頭で、以前より痩せた様子で、初公判に臨みました。起訴内容について問われると秋元被告は、「疑惑をもたれ、このような事態となったことは、己の不徳の致すところであります」「私を支援してくださっていた方々に、結果的に罪を負わせてしまったことについても大変申し訳なく思っております」などと謝罪しました。
そして、「起訴されたすべての事件について無罪であります」と主張。収賄の罪については、検察側が現金を受け取ったと指摘する日について、「中国企業関係者と面会した事実はなく、300万円も受け取っておりません」と述べ、証人買収の罪については、「偽証の依頼をしたことは一切ありません」として、全面的に無罪を主張しました。
検察側は冒頭陳述で、「議員会館の事務所で、中国企業側から封筒入りの現金300万円が入った紙袋を差し出され受け取った」「『贈賄側の男性は金で転ぶ』と述べ、証人買収を求めた」などと指摘しました。