遺族側の主張と「相当の開きが…」 宝塚25歳女性死亡の真相は 劇団側は多くのハラスメント該当を認めるも…
宝塚歌劇団に所属していた25歳の女性が死亡した問題で遺族側代理人が会見を開きました。劇団側と遺族側で合意はいまもできておらず、交渉は継続していると明らかにしました。
歌劇団側はどこまで“ハラスメント”を認めたのでしょうか。
遺族側の会見
「(歌劇団側は)問題はあったんだけど、遺族側が主張するようなひどいものではなかった」
27日、遺族側の弁護士が会見を開きました。
去年9月、宝塚歌劇団の宙組に所属する女性が亡くなった問題。女性は自ら命を絶ったとみられていますが、その原因について歌劇団側は…
宝塚歌劇団側の会見(去年11月)
「いじめ目的であったとは言いがたい」
一貫してパワハラやいじめの存在を否定してきましたが、27日、遺族側弁護士は会見で…
遺族側の会見
「劇団幹部や上級生の行為の多くが、ハラスメントに該当するとの見解を示した。これは1月24日の段階」
先月24日、歌劇団側が多くの行為がハラスメント行為にあたると認めたことを明らかにしたのです。
その一方、「下級生の失敗はすべてあんたのせいや」といった、女性が受けたとされる上級生からの暴言や、「ヘアアイロンを額に当てられてやけどした」など、個別のハラスメントの中身については…
遺族側の会見
「具体的にどの行為はハラスメントに該当すると判断し、どの行為はハラスメントには該当しないと考えているかは、言及しておりません」
どの行為が“ハラスメント”に該当するか歌劇団側が言及していないことも明らかにしました。
また、歌劇団を運営する阪急電鉄の親会社・阪急阪神ホールディングスの角和夫会長が歌劇団の理事を退任し、運営から退く意向であるという報道については…
遺族側の会見
「遺族側はこの問題については何も知らされておりません。ただ、遺族側としては角氏が劇団会長を退任することが、角氏が責任をとることを意味するものではないと考えている」
遺族側は歌劇団側の消極的かつ否定的な姿勢を改め、来月中の合意締結を求めていくとしています。