「まん延防止」の波 ディズニーシーにも
「まん延防止」の適用地域に20日、千葉など4県が加わります。千葉県浦安市が対象になったため、ディズニーシーは営業時間を1時間短縮。人数制限も設けます。一方、小池知事が「東京に来ないで」と求める中、ベッドタウンの人たちの反応を聞きました。
■シー“時短”に「さみしい」
19日夜、JR舞浜駅にいた社会人の女性(20)と大学生の女性(20)は、「(東京ディズニー)シーに行きました」「楽しかった」と話しました。夜9時の閉園時間ぎりぎりまで遊んだといいます。20日から営業時間が短縮されることに「さみしい」と漏らしました。
ディズニーグッズを全身にまとった男性は、入場できる人数が5000人に制限されると聞き「あ、そうなんですか。また…。混んでいるディズニーが楽しいところはあったので」と驚いた様子。男性の隣のディズニーシーシー来園者も「その中でも、楽しめるのであれば私たちも対応していかなきゃなと(思います)」と話しました。
千葉県浦安市に「まん延防止等重点措置」が適用されることを受け、オリエンタルランドは20日から5月11日まで、東京ディズニーシーの閉園時間を1時間早め、ランドと同じく午後8時にすると発表しました。また、すでにチケットを購入している人は入場できますが、パークごとの入場者数は原則1日5000人に制限します。
■「まん延防止」拡大 街の人は
埼玉・千葉・神奈川・愛知の4県で20日から、「まん延防止」が適用されます。首都圏3県では、東京に近いさいたま市や浦安市などが対象になっています。
東京のベッドタウンでもありながら、小池都知事から「東京に来ないで」と求められた街の人たちの声を聞きました。
浦安市の女性2人は――。
都内に通勤する接客業(22)
「(ブライダルの)ヘアメイクなので、人と接するので出勤はしています。会社でどうにかしてくれないと、一社員にはどうにもならないので」
営業職(24)
「主人が東京で仕事していて、建築系なんですけど、横浜とかに現場見に行ったり。(主人は)『無理だろ普通に』っていう感じです」
さいたま市では、それぞれ都内へ通学・通勤する人に聞きました。
大学生の男性(20代)
「飲み会ができないくらいですかね。スタートが遅いとなかなか。中止になっちゃうんじゃないですか」
会社員の女性(20代)
「埼玉にいる子で、都内に出ていない子だったら、気にしちゃう子いるから。ご飯に気安く誘えない」
横浜中華街では、客足への影響が懸念されていました。飲食店「王府井」の矢崎雅子専務取締役は「(客が)早く帰らないといけないという気持ちになると、みんな大変だと思います。中華街全体が。頑張るしかないです」と話しました。
■学生寮は「ホテル」 空き部屋活用
一方、コロナで新生活にも変化が起きています。
4月に大学生になり、初めて1人暮らしを始めた男性(18)は、新潟県三条市のビジネスホテルに暮らしています。「テレビもあって、冷蔵庫もあって、1人で生活するには十分すぎる部屋です」と満足そうです。
この「越前屋ホテル」は、年々客足が減る中にあってコロナが追い打ちをかけ、去年の売り上げは例年の3分の1以下に落ち込みました。空き部屋を有効活用するため、一部を学生寮にしました。
水道光熱費込みで月4万6000円。学生は部屋をそのまま使えるので家具をそろえる必要はなく、朝と夜の食事もつけられます(平日のみ、月1万4000円の追加料金)。
この学生は「ご飯はいつもホテルの1階にあるレストランで食べています。親と離れてさみしかったりしたんですけど、ホテルの方もよくしてくれるので、楽しく過ごせています」と話します。
(4月19日『news zero』より)