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諏訪之瀬島で火山性地震増加“マグマの蓄積量”増加か…注意深く監視 鹿児島県トカラ列島

2022年11月9日 22:28
諏訪之瀬島で火山性地震増加“マグマの蓄積量”増加か…注意深く監視 鹿児島県トカラ列島

活発な火山活動が続く、鹿児島県トカラ列島の諏訪之瀬島では、島の西側で火山性地震が増加し、体に感じる地震も発生しています。気象庁は、島の西側の深いところでマグマの蓄積量が増加している可能性があるとして、注意深く監視を続けています。

諏訪之瀬島にある御岳火口では、活発な噴火活動が続いていますが、先月17日から19日にかけて爆発回数が増加し、先月は1か月間で244回の爆発を観測しました。今年9月の1か月間の爆発回数は88回で、先月はおよそ2.8倍となっています。

また、火山性地震も先月の1か月間で1270回発生するなど、9月の832回に比べて増加しています。

体に感じる地震も増加していて、先月下旬は諏訪之瀬島付近を震源とする震度1以上の地震は11回ありました。このうち、25日の午前6時すぎに発生した地震では、諏訪之瀬島で震度3の揺れを観測しています。

気象庁は9日の会見で、島の西側で火山性地震が相次いでいることや、地殻変動観測のデータなどから、島の西側のやや深い場所でマグマの蓄積量が増加していると考えられるとの見解を示しました。

気象庁によりますと、今月に入ってからは地震回数が減っているものの、再び地震活動が活発になる可能性は十分にあるとして、引き続き、注意深く監視を続けたいとしています。

さらに、気象庁は諏訪之瀬島では、5段階の噴火警戒レベルを入山規制を示すレベル3としていて、御岳火口中心からおおむね2キロの範囲では、噴火による大きな噴石の飛散に警戒を呼びかけています。

写真:諏訪之瀬島 2022年10月11日撮影 気象庁HPより