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【解説】エアコンが止まる?! “スマホの結露”に注意! “最強寒波”襲来の今、気をつけたい事は

2023年1月23日 20:23
【解説】エアコンが止まる?! “スマホの結露”に注意! “最強寒波”襲来の今、気をつけたい事は

23日は寒く、朝は東京23区でも雪がちらついた所があったようです。“今シーズン最強寒波”の襲来で、いろいろと備えが必要となりそうです。

◇エアコンが止まる
◇スマホに影響
◇2℃で路面凍結

以上3点について詳しくお伝えします。

■寒さでエアコンが止まる!? その理由は

まず、東京都心の最低気温ですが、23日は2.8℃、24日も3℃、25日が氷点下3℃、26日は0℃とかなり厳しい冷え込みが予想されています。特に冷え込む25日は、最低気温が氷点下5℃から氷点下1℃の間になる可能性があり、もし氷点下5℃となれば60年ぶりのことだそうです。

こういう寒い日は当然エアコンを使うと思いますが、今、停電でも、あるいは故障でもないのにエアコンの暖房が突然止まることがあるそうです。

ダイキン工業によると、外の気温が低いと室外機の内部の部品に霜がつきやすくなるそうです。それを取るために、一般のエアコンでは自動的に“霜取り運転”というものに切り替わります。これが始まると、しばらく暖房が止まって、家の中では温風が出なくなってしまうということです。

この一連の動作というのは、故障ではなく通常の動作だそうで、長くても約10分で終わり、霜が取れれば暖房に戻ります。メーカーや機種にもよりますが、本体のランプが点滅したり、あるいはリモコンに何らかの表示が出ると、“霜取り運転”を行っている可能性があります。

外気温が何℃くらいまで下がると、室外機に霜がつきやすくなるのでしょうか。意外と高く、一般のエアコンでは7℃以下になると霜がつきやすくなり、自動的に霜取り運転に切り替わる可能性があるということです。

霜取り運転のときは何が中で起きているかというと、暖房を運転するときに屋外に冷たい空気を吹き出しています。それにより、室外機の中は外気温よりもさらに冷たくなっているそうです。このため、7℃くらいであっても、室外機の中は霜がついてしまうかもしれない状態となります。急に暖房が止まっても慌てず、しばらく待ってみましょう。

また、室外機に霜がついていたり凍っていたりしたからといって、慌てて熱湯や水をいっぱいかけるのはダメです。故障につながります。

霜取り運転しない、室外機に霜をつけないためにはどうしたらいいか。室外機の結露を防ぐことが大事で、一番やるべき事としては、設定温度をあまり上げすぎない、いつもより1℃から2℃低めに設定しておくといいです。それから室外機の周りの空気の通りをよくするために、周囲の約30センチには物を置かないようにするといいそうです。

■“スマホの結露” 故障の原因にも 対策は?

寒い外から暖かい室内に戻ってきたときに注意してほしいのが、“スマホの結露”です。メガネなどと一緒で、急激な温度差によりスマホの内部に結露が発生する恐れがあります。最悪の場合には、スマホが故障してしまう可能性があるといいます。具体的にはカメラが曇ったり、充電ができなくなったり、データが消えてしまうこともあるそうです。

結露を防ぐには、急激な温度差を避けるために、バッグに入れておくなど外気にさらさないことが有効です。また、スマホがキンキンに冷えたからといって、それをこたつやカイロで温めるのは御法度です。室温などでゆっくりと温めるのがいいそうです。

応急処置としては、電源をオフにして自然乾燥させる。それでもまだ少しでも異常を感じたら、取扱店へ問い合わせてほしいということです。

■ぬれているだけと思いきや…「ブラックアイスバーン」の怖さ

外出時や通勤・通学などの際に注意してほしいのが、路面の凍結です。特に気をつけたいのが、「ブラックアイスバーン」と呼ばれるものです。

ブラックアイスバーンとは、道路表面が薄く凍り付いた状態です。アスファルトの色が透けて見えているのでぬれているだけと勘違いしがちですが、実はツルツルで注意が必要です。JAF(=日本自動車連盟)によると、夜間は特に判別しづらく、危険だということです。

実験映像では、ぬれた路面とブラックアイスバーンの路面の両方で車を走らせました。見た目はそっくりですが、時速40キロから同じように急ブレーキを踏んだとき、ぬれた路面はすぐ止まりましたが、ブラックアイスバーンの路面はブレーキを踏んだ状態でもタイヤが滑り続け、かなりの距離を進んでからようやく止まりました。

片輪だけがブラックアイスバーンで滑ってしまった場合、スピンしてしまうこともあります。車はもちろんのこと、自転車や歩行者も十分注意が必要です。

ウェザーニュースによると、“最低気温が2℃以下の日”は路面が凍結しやすいということです。凍結には、寒さが予想される28日まで注意が必要です。

凍った路面を歩くときは、“小さな歩幅”で、“靴の裏全体”を優しくつけて、“急がず・焦らず歩く”ことが転ばないポイントです。

    ◇

今回の寒波は生活への影響もさることながら、安全・命にも直結する可能性も考える必要がありそうです。自分の予定や行動の中にどんな危険があるかイメージして、十分に備えていただきたいと思います。

(2023年1月23日午後4時半ごろ放送 news every.「知りたいッ!」より)

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