鹿児島県の桜島に火口周辺警報
25日午後3時30分、福岡管区気象台は鹿児島県の桜島の火口周辺警報を発表した。
鹿児島県の鹿児島市では火口周辺で警戒が必要。
福岡管区気象台の発表内容は以下のとおり。
[見出し]
<桜島の火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)を切替>
桜島の南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmに警戒範囲を縮小
<噴火警戒レベル3(入山規制)が継続>
[防災上の警戒事項]
南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
[火山の活動状況等]
桜島の南岳山頂火口で、本日(25日)01時09分に爆発が発生し、同火口から火砕流が南西側へ約1.8km流下したと判断しましたが、午前中、気象庁機動調査班(JMA-MOT)が実施した現地調査では、赤外熱映像装置による観測で火砕流の痕跡は認められませんでした。
このため、火砕流と判断していた現象は、風下に流された噴煙の一部であると考えられます。
以上のことから、警戒範囲を南岳山頂火口及び昭和火口から2kmを超えた居住地域近くの範囲から、南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmに縮小します。
**(参考:噴火警戒レベルの説明)**
【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(避難準備)】:警戒が必要な居住地域での避難の準備、要配慮者の避難等が必要。
【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制等。状況に応じて要配慮者の避難準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【レベル1(活火山であることに留意)】:状況に応じて火口内への立入規制等。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)