克行被告に懲役4年、追徴金150万円求刑
公職選挙法違反の罪に問われている元法務大臣の河井克行被告の裁判で、検察側は懲役4年、追徴金150万円を求刑しました。
克行被告は求刑を告げられた時、まっすぐな姿勢で、落ち着いた様子を保って聞いていました。
検察側は論告で、地元議員や後援会関係者への現金について、「選挙運動及び投票の報酬であることは明らか」と指摘しました。克行被告が、主な目的は案里元議員の当選ではなく、自身の政治基盤のためだと説明したことについて検察側は、「完全に荒唐無稽な主張」「明らかに虚偽であります」と激しく反論しました。
そして、100人に、合わせておよそ2900万円を渡したとして、「過去に前例がなく、まさに前代未聞の悪質な犯行」と述べ、「まさに票を金で買おうとした」「身勝手極まりない」と指摘。
さらに、「選挙の公平性に対する国民の信頼を失墜させた」「真摯な反省の情は皆無」「犯罪史上、突出して悪質な公職選挙法違反事件」と述べ、克行被告に懲役4年、買収相手からの返金分として追徴金150万円を求刑しました。
来月18日に弁護側の弁論と克行被告の最終意見陳述が行われ、結審する予定で、判決は6月以降になる見込みです。