広範囲で“災害級の大雨”も… 九州は“線状降水帯”発生のおそれ
6月30日は梅雨前線の影響で全国的に激しい雨となっています。九州では線状降水帯が発生するおそれがあり、厳重な警戒が必要です。
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埼玉県ふじみ野市では30日午後5時頃、雨が降り出しました。関東では7月1日の土曜日、1時間に40ミリの激しい雨が降るおそれがでてきました。
梅雨前線の影響で大荒れの天気となっている日本列島。30日に最も警戒が必要なのが、九州地方の“危険な雨”です。
福岡県久留米市では川から茶色く濁った水があふれ、すぐ隣の公園が浸水しました。そのすぐ近くには人々の生活があります。
特に九州北部を中心に激しい雨が降り続け、正午過ぎに福岡県筑紫野市で撮影された映像には、その“猛威”を物語る映像が映っていました。歩道には、まるで用水路のように水が流れ、水の高さは歩く人の足首がつかってしまうほどです。排水溝から水があふれる様子も撮影されていました。
同じ時間帯、同じ筑紫野市では、排水溝からすさまじい勢いで茶色く濁った水が噴き出す様子も撮影されていました。あふれた水は歩道へと流れ込んでいました。
その筑紫野市の道路は川のようになってしまい、車が立ち止まっていました。ほかにも熊本県や、大分県の住宅街など、九州の北部で道路の大規模な冠水が相次ぎました。
福岡県太宰府市では1時間に56ミリの非常に激しい雨を観測しました。
気象庁は正午前に山口県や九州に“災害級の雨”が降るおそれがあるとして、“線状降水帯”の発生予測情報を出しました。さらにそのおよそ2時間後には…
気象庁の担当者
「あす1日にかけて九州を中心に、西日本から北日本の広い範囲で雷をともなった猛烈な雨や非常に激しい雨が降って、大雨となる見込みです。日本海側の危険度は引き続き高いが、そこに加えて太平洋側も雨量が多くなる可能性」
九州は“線状降水帯”がいつ発生してもおかしくない状況が続き、7月1日の夕方までに、多いところで300ミリの雨が降る予想です。命を守る行動が呼びかけられています。