高齢者向けワクチン接種始まる 小笠原村
東京都心から南へ1000キロほど離れた小笠原村では、9日から新型コロナウイルスワクチンの高齢者接種が行われています。
小笠原村には先月17日にワクチンが届き、医療従事者への接種も完了したことから、9日、高齢者向けの接種が始まりました。
人口およそ2500人の小笠原村は、観光客が多く出入りする一方で、診療所は父島と母島に1か所ずつしかなく、感染症対応の病床もありません。
ワクチンを接種したダイビングショップ経営の山田捷夫さんは、遊漁船などで客と距離が近くなる場面もあるため、ワクチンに期待していたといいます。
ダイビングショップ経営 山田捷夫さん(75)
「観光業をやっているみなさん、安心感があると思います。この島で感染をしてしまうと、自衛隊のお世話になりながら緊急搬送になる」
村によりますと、高齢者のおよそ7割が接種を希望していて、希望する高齢者は来月上旬に、一般の島民も7月半ばには接種が完了する見通しだということです。