河井被告の裁判 弁護側による最終弁論続く
公職選挙法違反の罪に問われている元法務大臣の河井克行被告の裁判が開かれ、法廷では、弁護側による最終弁論が午前から続いています。
弁護側は弁論の中で検察側を厳しく批判し、克行被告は落ち着いた様子で聞いています。
弁護側は、克行被告が、日常の政治活動として、妻・案里元議員の知名度を高めるための活動をしていたとして、「検察側は、克行被告を買収罪に問えるか検討するために、あらゆる政治活動を選挙運動と位置づけようとしているとしか思えない」と検察側を批判しました。
また、検察側が現金の配布先を示していると主張する、地元議員などの名前と数字が書かれたリストについては、「現金を渡すとすれば、誰にどれくらい渡すかということについて、頭の整理、頭の体操をするため」のものであり、「『現金を渡す計画』と評価できるものではない」と述べました。
そして、選挙陣営スタッフに渡した現金の趣旨については、「スタッフとしての給与・報酬」だとして、「いずれも無罪」と主張。他にも、広島県議への現金は「政治活動を応援する気持ちからの寄付」、地元政治家の元秘書へは「『お近づきのしるしに』という思いで現金を渡した」と主張しました。