×

漫画家・富永一朗さん、老衰で死去 96歳

2021年5月22日 14:09
漫画家・富永一朗さん、老衰で死去 96歳

漫画「チンコロ姐ちゃん」などの作品で知られ、テレビ番組「お笑いマンガ道場」などでも人気を集めた漫画家の富永一朗さんが今月5日、老衰のため亡くなっていたことがわかりました。96歳でした。

富永一朗さんは1925年、京都市の生まれで、台湾の師範学校を卒業した後、大分県で小学校の教師をしていましたが、1951年に上京し、漫画家として活動を始めました。

社会風刺やユーモアたっぷりの作風で知られ、「チンコロ姐ちゃん」や「ポンコツおやじ」など数々の人気作品を世に送り出しました。1976年に始まったバラエティー番組「お笑いマンガ道場」(中京テレビ)では、ともにレギュラー出演した漫画家・鈴木義司さんとの毒を効かせたやりとりでお茶の間を沸かせました。

1986年には日本漫画家協会賞の大賞を受賞したほか、1992年に紫綬褒章を、1998年に旭日小綬章を受章しています。

また、美術館に漫画の原画を寄贈するなど全国各地の町おこしにも貢献しました。

富永さんが名誉館長を務める岡山県高梁市の「吉備川上ふれあい漫画美術館」によりますと、富永さんは今月5日に東京都内の自宅で老衰のため亡くなり、葬儀などは近親者ですでに執り行われたということです。