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富山最大クラスター“入所者”ら60人感染

2021年5月23日 13:05
富山最大クラスター“入所者”ら60人感染

富山県射水市の障害者支援施設で、入所者など60人の新型コロナウイルスの感染が確認されました。富山県内では最大のクラスターとなりました。

射水福祉会・分家理事長「深くおわびを申し上げます。日頃、感染対策に職員一同全力をあげて取り組んでいたが、施設の特性として守り抜けなかった部分があったのだろうと反省している」

富山県射水市の障害者支援施設「いみず苑」は23日、会見を開き説明しました。いみず苑は今月17日に通所者1人が発熱し、陽性が判明しました。その後、23日までに施設関係者全員の263人の検査を終え、通所者18人、入所者31人、職員11人のあわせて60人の感染がわかりました。重症者はいないということです。

施設は18日から通所施設や短期入所施設を休止し、入所者についてはゾーニングを行うなどし施設内で対応しています。陽性の入所者31人については医師による往診で治療しています。

出席した富山大学の山城客員教授は最近の傾向として、陰性者が陽性に転じることが多く、感染者数は今後増える可能性があるとしています。

感染が広がった要因として、施設には知的障害がある大人が入所していて、マスクや消毒を嫌がったり自由に歩いて行動したりすることが大きいと指摘しました。