認知症薬「低収入の人にも届く仕組みを」
アメリカで承認された認知症の治療薬について、製薬会社エーザイが会見し、価格が高い点について、低所得者にも届く方策を検討していると述べました。
エーザイ・内藤晴夫CEO「低所得者や社会システムのサービスを相対的に受けることが少ない人々に、(この新薬を)提供することができるかの総合的な取り組みをつくり上げていく」
エーザイなどが開発したアルツハイマー病の治療薬「アデュカヌマブ」は、アメリカで承認されましたが、1年分がおよそ610万円と高額です。
9日に会見したエーザイの内藤晴夫CEOは、この薬の価格は、認知症の家族の負担軽減など、薬がもたらす多面的評価で考えている、と述べました。
その上で、エーザイは、アメリカ政府の保険制度活用や、NGOとの提携などで所得が低い人にもこの薬を届けたいとしています。