高校生が集団接種…Tシャツに「セルビア」
15日夜、山口県防府市では、高校生たちが集団で、新型コロナウイルスワクチン接種を行っていました。高校生たちが着ていたTシャツには「セルビア」の文字がありました。その理由は…。
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東京・中野区、zeroは大学生(23)を訪ねました。先週届いたばかりだというワクチン接種券を、見せてくれました。
大学生(23)「ポスト見たら本当に届いていて、本当に早いなーって」
中野区では、16歳から64歳までの接種券を発送済みで、早ければ今月28日から予約が可能です。接種券が届いた大学生(23)は「8が打ちたい2割ちょっと怖いなって、気持ちが正直あります」と話していました。
若い世代への接種も動きが加速する中、予約状況が低調な東京と大阪の大規模接種センターについて、15日夜、防衛省は、17日から接種対象を全国の18歳から64歳に拡大すると発表しました。接種券を持っていることが条件で、16日午前0時から予約を開始します。
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15日夜、山口県防府市では、高校生たちが、接種会場に続々と訪れていました。
集団で接種するワケは、Tシャツの文字「セルビア」にありました。実は、防府市は、東京オリンピック・パラリンピックでセルビアのホストタウンです。
セルビア女子バレーボールチームが来月、事前合宿を行う予定で、その際に地元の高校のバレーボール部が、ボール拾いなど練習の手伝いをするため、接種を受けていたのです。
接種した高校生のバレーボール部主将は「セルビアの選手と直接交流するわけではないけど、直接見て学べることもあると思うので、そういう面では楽しみです」と話していました。
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職域接種の準備も進んでいます。大手商社・伊藤忠商事の岡藤会長たちが、時計を見てそわそわしていました。ワクチンが到着すると、拍手で迎えました。
15日、届いたのは1200回分。21日から接種を始めますが、社員だけでなく、本社に隣接する、委託先の保育所で働く保育士も心待ちにしていました。
伊藤忠商事の委託保育所の保育士は「もし私が感染したらたくさんの人に迷惑がかかってしまう」と話していました。“幼い子供にうつしてはいけない”、日々、感染への不安を感じています。
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観光地でも接種への期待がありました。
神奈川県・箱根の温泉旅館で、支配人が見せてくれたのは、「職域接種の希望者把握のお願い」と書かれた紙でした。
箱根の温泉旅館の支配人「30名で希望者数として提出させていただいた。従業員および同居している親族」
組合が、加盟する107の旅館やホテルに接種希望者を募ったところ、その数4000人以上で、16日にも、国に申請を出す予定だといいます。
箱根の温泉旅館の支配人は「ワクチン接種が速やかに進むというところを考えると、我々も安心してお客様を迎えやすくなりますし、お客様も安心して旅行しやすくなる環境は早く仕上がってくるので、期待している部分は大きいです」と話していました。
6月15日『news zero』より。