×

セルビア撃破“違い”見せたオナイウ阿道

2021年6月12日 0:30
セルビア撃破“違い”見せたオナイウ阿道

11日、ノエビアスタジアム神戸で行われたサッカーの「キリンチャレンジカップ 日本代表vsセルビア代表」日本が欧州勢と対戦するのは、ロシアW杯以来、3年ぶりです。

セルビアはFIFAランキング25位(日本は28位)と森保ジャパンにとっては格好の力試しの一戦。前半、セルビア代表の組織的な守備に苦しめられたに日本。基本は4バックながら守備時には5バックになるセルビアの守備にFW大迫勇也選手をけが欠く日本は前線にボールを入れるも、キープできない時間が続き、なかなか決定機を生み出すことができません。

こう着状態が続く中、前半33分。日本は右サイドの伊東選手が得意のドリブルで中に切り込み、左足でシュート。これは惜しくも相手ゴールキーパーにはじかれ、前半の枠内シュートはこの1本に終わります。

後半、攻撃に違いを生み出したい日本は、最前線に入っていた古橋亨梧選手に代え、オナイウ阿道選手を投入。代表デビュー戦となったオナイウ選手は、後半開始早々、コンパクトに保つセルビア守備陣の裏でロングボールを受けてキープ。タメを作ると、川辺駿選手、室屋成選手とパスがつながり、コーナーキックを獲得。キッカーは鎌田大地選手。ゴールの近いサイドにあげたボールを谷口彰悟選手が頭でそらし、遠いサイドに走り込んだ伊東純也選手が右足でゴール。セットプレーからセルビアの堅守を崩します。

後半19分、反撃に出るセルビアに対し素早い攻守の切り替えから、カウンターアタックを披露。飛び出した右サイドの伊東選手が相手の背後でボールを受けると、中にグラウンダーのパス。飛び込んできたオナイウ選手が合わせてゴールネットを揺らすも、オフサイドの判定。代表初ゴールとはなりません。

終盤、セルビアに押し込まれる場面もありましたが、前線にクリアしたボールを1トップのオナイウ選手が反応してボールをしっかりキープ。相手2人がボールを奪いに来るも、持ち前のボディーバランスでボールを奪われません。

セルビアに対し、そのまま逃げ切った日本。アジア勢との対戦が続いていた中で、世界での立ち位置を確認するいい機会になりました。

またセルビア相手に1点のリードを守り切る状況の中で、クリアボールをキープするなど、持ち味を発揮したオナイウ選手。現在、J1ではリーグ3位の10点をあげている攻撃力とポストプレーで、森保監督に確かなアピールとなりました。

写真:日刊スポーツ/アフロ