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副反応あるなし…ワクチン効果に差はなし

2021年6月17日 0:28

新型コロナウイルスのワクチンを接種した際に起きる腕の痛みや発熱などの副反応がある人とない人で、ワクチンの効果に差がないことが、国際医療研究センターの研究でわかりました。

この研究は、ファイザー製ワクチンを接種した熊本総合病院の医療従事者およそ220人について、接種後に定期的に採血して調べました。

その結果、接種後の副反応として腕の痛みを強く感じた人と、あまり痛みを感じなかった人で、ワクチンの効果である「中和抗体」の量に差がないことがわかりました。

また、接種後の発熱についても、高熱が出た人と平熱だった人などで、中和抗体の差は見られなかったということです。

国際医療研究センターは、「接種後に痛みが大きかったり、高熱が出たりしても、中和抗体を多く得られるわけではないことがわかった」としています。

一方で、ワクチンの効果が、接種後どのくらいの期間で減っていくかを調べたところ、2回目の接種から30日後に、平均して42パーセントの中和抗体の減少がみられたということです。

国際医療研究センター研究所の満屋裕明所長は、「1年後には、中和活性のかなりの減少がみられると推定される。しかし、ブースターとして、3回目のワクチン接種をする必要があるかを検討するには、今後も解析が必要だ」としています。