×

検察側が懲役4年を求刑した意味は? ガーシー被告「二度としない」謝罪

2024年2月9日 5:02
検察側が懲役4年を求刑した意味は? ガーシー被告「二度としない」謝罪

俳優の綾野剛さんらを常習的に脅迫した罪などに問われているガーシーこと東谷義和被告。検察側は8日、懲役4年を求刑しました。

    ◇

元暴露系YouTuberのガーシーこと東谷義和被告(52)。8日に裁判の日を迎えましたが、3日前、その姿は石川県の避難所にありました。

ガーシー被告
「みなさんも頑張ってください」

炊き出しを行ったといいます。写真には、被災者にあたたかい中華丼を手渡す姿が写っていました。関係者によると、炊き出しは本人たっての希望。7日夜、東京に戻ってきたばかりだということです。

ガーシー被告は、YouTubeに配信した動画で俳優の綾野剛さんなどを常習的に脅迫した罪などに問われています。これまでの裁判では、謝罪の言葉を口にする一方で、YouTuberになったのは、金を借りた友人から提案されたからなどと語ってきました。

初公判での発言
「起訴状に書いている発言をしたことに間違いはありません。一生かけて反省し謝罪を続けて償うつもりです」

3度目の裁判での発言
「金を借りていて返済を迫られていて断りにくかった」
「正直二度とやりたくないです」

迎えた4度目の裁判。検察側から綾野剛さんの意見書が読み上げられました。

綾野剛さんの意見書
「言葉にできないほど屈辱的な思いをしました。今でも苦しみ続けています。芸能人も一人の人間です」
「裁判所には社会全体に与える影響を考えて厳重な処罰をお願いしたいです」

検察側は、ガーシー被告に懲役4年を求刑。「30人以上の俳優やアイドルなどへの誹謗中傷を行った」などと脅迫の常習性を指摘しました。

一方、弁護側は「目的は正当な告発」「実刑になれば今後、告発する人への強い萎縮になるのではないか」と執行猶予付きの判決を求めました。

裁判では、ガーシー被告の最後の意見陳述も行われました。

ガーシー被告(52)
「被害者、被害者家族、関係者のみなさま、もう二度とこのようなことはしないと誓います。本当に申し訳ございませんでした」

このように述べ、深く頭を下げました。

検察側が求める懲役4年。元東京地検特捜部・副部長である若狭勝弁護士に聞きました。

若狭勝弁護士
「検察が懲役4年を求刑することは結構、意味のあることでありまして、実刑にしてもいい案件ですよ、と裁判官にアピールするときに懲役4年にするものなんです。執行猶予にするか、実刑にするかというボーダーライン的なもの」

ガーシー被告側の狙いについては――

若狭勝弁護士
「裁判官が執行猶予にするか、実刑にするかの目安・ポイントは、再犯の恐れが高いか、再犯の恐れがあまりないか。今後このようなことは一切しませんという気持ちの表れとして、裁判官に強く訴える。それにより、執行猶予にしてもらいたいという気持ちが表れていると思います」

判決は、来月14日に言い渡されます。

(2月8日放送『news zero』より)