鹿児島・口永良部島、噴火警戒レベルを2に引き上げ 火口周辺に影響を及ぼす噴火の恐れ 気象庁
鹿児島県の口永良部島で今後、火口周辺に影響を及ぼす噴火の恐れがあるとして、気象庁は5段階の噴火警戒レベルを1から2に引き上げました。口永良部島でレベル2となるのは、11月20日の引き下げ以来、およそ2週間ぶりです。
気象庁によりますと、口永良部島では古岳火口付近の浅いところを震源とする火山性地震が増加しており、6日午前6時までの24時間の地震回数が警戒レベル引き上げ基準の一つである30回に達しました。
このため、気象庁は今後、火口周辺に影響する噴火の恐れがあるとして、午前6時20分に5段階の噴火警戒レベルを、一番下の「レベル1」から「レベル2」の「火口周辺規制」に引き上げました。
新岳火口および古岳火口から、おおむね1キロの範囲では、噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警戒し、また西側では新岳火口から、おおむね2キロの範囲で、火砕流に警戒が必要です。気象庁は地元自治体などの指示に従い、危険な地域に立ち入らないよう呼びかけています。
口永良部島では今年4月以降、地震が多い状態でしたが、8月中旬ごろから減少し、11月20日に噴火警戒レベルが2から1に引き下げられていました。