子宮けいがんのデータやワクチン効果は 報告書を公開 国立がん研究センター
子宮けいがんのデータやワクチンの効果などをまとめた報告書を、国立がん研究センターが、初めて公開しました。
国立がん研究センターの報告書によりますと、日本では、年間およそ1万1000人が子宮けいがんと診断され、年間およそ3000人が子宮けいがんで亡くなっていて、諸外国よりも罹患(りかん)率と死亡率が高いことが示されました。
報告書は、検診の受診率が低いことも指摘。子宮けいがんは、がんになる前の状態で発見できるとして、積極的に検診を受け続けることが重要だとしています。
また、子宮けいがんを防ぐためのHPVワクチンは、接種後、全身の痛みを訴えた人がいたことなどを受け、2013年から8年間、政府は、接種を積極的に勧めてはいませんでした。
報告書では、ワクチン接種によって、子宮けいがんやがんの前段階にあたる変化を防ぐ効果が高いと、海外などのデータで示しています。
また、積極的勧奨がなかった時期に対象だった女性に今、接種を促すとともに、現在対象となっている少女への接種も積極的に行うことを推奨しています。