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“激辛チャレンジ”で死亡事例も──個人差大、子どもらに潜む危険 「18禁」ポテトチップスで高校生搬送 医師「友達が大丈夫でも…」

2024年7月17日 10:37
“激辛チャレンジ”で死亡事例も──個人差大、子どもらに潜む危険 「18禁」ポテトチップスで高校生搬送 医師「友達が大丈夫でも…」

都内の高校で16日、激辛ポテトチップスを食べた生徒たちが救急搬送されました。商品のパッケージには「18禁」の文字がありました。辛さの感じ方は個人差が大きく、辛み成分を過剰摂取すると死に至るケースも。“激辛チャレンジ”に潜む危険を考えます。

■高校の文化祭で救急搬送された例も

藤井貴彦キャスター
「“激辛チャレンジ”は死亡事例もあります。その人にとって辛すぎるもの、限度を超えるものには注意が必要ですね」

小栗泉・日本テレビ解説委員長
「2019年にも長野市の高校で、文化祭の企画で激辛の調味料が入ったドリンクを飲んだ生徒9人が、腹痛やおう吐などの症状を訴え、救急搬送されたという事例がありました」

■「迷走神経反射」で不整脈になることも

小栗委員長
「適度な辛さは食欲を増進させ、おいしく食事をとる助けになります。ただ、唐辛子の辛みの主成分であるカプサイシンをとりすぎると、のどや胃の荒れが出たり、腸の粘膜から出血したりすることもあるため、注意が必要です」

「また、イシハラクリニックの石原新菜副院長によると、辛いものを食べた時に体がビックリしてしまうことがあり、それが危険だといいます」

「具体的には、血圧や心拍数が激しく上がり、それを元に戻そうとして『迷走神経反射』という現象が起きると、めまいや吐き気、場合によっては不整脈が起き、最悪の場合死に至るケースもあるということです」

藤井キャスター
「ただ誰でもこうなるというわけではなく、個人差があると考えてよいでしょうか?」

小栗委員長
「そうです。石原副院長によると、辛さを感じるのは舌についている痛み(痛覚)のセンサーで、このセンサーが鋭い人と鈍い人がいるため、同じ辛さでも個人差が大きいといいます」

「ただ、子どもの場合は体がまだつくられている段階なので、刺激物に弱く、体が過剰に反応することがあるといいます」

■医師に聞く…注意すべきポイント

藤井キャスター
「(16日に都内の)生徒たちが食べたポテトチップスも『18禁』とうたっていました」

水野美紀さん(俳優・『news zero』火曜パートナー)
「とは言え市販のものですし、ここまで大ごとになるとは思っていなかったのだろうなと、本当に興味本位だったのだろうと思うと、少し胸が痛いです。大事に至らなくてよかったと思います」

藤井キャスター
「今後どんなことに注意したらよいのでしょうか?」

小栗委員長
「石原副院長にポイントを挙げてもらいました」

石原副院長
「友達が大丈夫でも、自分は大丈夫じゃないということもあります。チャレンジしてみたいという気持ちも分かるんですけど、あまり面白がって激辛を無理して食べないほうがいいですね。元々の体質もありますし、体調も組み合わさって(反応が)起きますので」

■辛さを和らげたい時は乳製品を

小栗委員長
「よく辛いものを食べると水を飲みたくなりますが、石原副院長によると、ヨーグルトや牛乳など乳製品のほうがカプサイシンが溶けるため、一緒にとることで辛さを和らげることができるといいます」

藤井キャスター
「水野さんは激辛はお得意ですか? 対策などはありますか?」

水野さん
「舌がピリピリするのを抑えるには何が効くのだろうと試したことがあります。いろいろ試した結果、オリーブオイルを少しスプーンでなめると、痛みが収まるということがありました。とは言え、もう無茶な食べ方はしないように気を付けたいと思います」

藤井キャスター
「体が未発達な若い皆さんや、血圧が高めの方、心臓にご病気がある方は特に激辛にはご注意ください」

(7月16日『news zero』より)

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