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五輪無観客…チケット購入者「誰のため?」

2021年7月13日 11:47
五輪無観客…チケット購入者「誰のため?」

4度目の緊急事態宣言のなか、無観客で開催される東京五輪。開会式で60万円のチケットを購入していた人からはこんな声も。

■緊急事態宣言のなか、開催される東京五輪。

これまで上限つきで観客を入れる方向ですすめられてきた東京五輪。4度目の緊急事態宣言が出されたことで一転、6都道県の会場で「無観客」が決まりました。(12日時点)また、宮城・静岡については「収容定員の50%以内で1万人以下」。茨城県は、招待された地元の児童・生徒のみの観戦となります。

■開会式チケット60万円分購入も――「誰のための五輪なのか」

記者のスマホに届いた一通のメール。以前に開会式のチケット2枚60万円分を購入した男性からでした。無観客になったことについて話を聞いてみると…。

――開会式60万円分のチケットを購入した人「2019年に開会式のチケット2枚、合計60万円分を購入し楽しみにしていました。しかし去年からコロナ禍が続き、開会式の規模もどうなるのか分からないので、正直もう観るのはいいかなと思うようになりました」

ほとんどが無観客となった一方で、IOC委員や競技団体の幹部ら大会関係者の入場について、組織委員会の武藤事務総長は、「観客ではない」と強調した上で、「できる限り必要な人数をしぼる必要がある」としています。

――開会式60万円分のチケットを購入した人「誰のための五輪なのか正直分からないですね」

チケットの払い戻しや返金方法などについての詳細は、大会終了後に組織委員会からメールが送られてくる予定だということです。

写真:アフロ