熱海・土石流 小4が“応援メッセージ”
静岡・熱海市の大規模な土石流から11日目。時折、激しい雨に見舞われる中、13日、1600人態勢で捜索が行われました。一方、13日・14日に予定されていた避難者の一時帰宅は、安全面の理由から中止となりました。
■天候に左右されながらの捜索活動…避難者も我慢続く
熱海市での大規模な土石流発生から11日目。連日、天候に左右されながらの捜索活動。13日、新たに1人が発見されたものの、死亡が確認されました。死者11人、そして17人の行方がいまだわかっていません。
避難者も我慢が続いています。
12日に行われた避難者の一時帰宅は、13日・14日も行われる予定でしたが、熱海市は、住民の安全が確保できないことなどから中止としたのです。
避難している住民「楽しみにしていた人もいるだろうから、残念には残念じゃないかな」
家族が一時帰宅を予定「作業されている自衛隊の方や消防団の方の負担がかかるようであれば、あえて行かなくても」
■小学4年生が多くの人を勇気づけるメッセージ
まだまだ遠い日常。そんな中、被災現場の近くには、建物の壁や止まっている車など、町のあちこちに応援メッセージが貼られています。
──たくさん食べて元気でいて下さい。お手伝いに行きます。
──応援してます!!
メッセージを見た人「元気でましたよ!すごい一生懸命書いてくれてる。字で分かるんで」
メッセージを見た人「伊豆山が好きな気持ちが一緒なんだなっていう思いと、励ましていただいてうれしいです」
このメッセージを書いたのは、小学4年生の高橋陽大くんです。
高橋陽大くん「みんな喜んでくれるかなぁって。お父さんが生まれた所だから悲しいなって」
現場近くで弁当店などを営んでいるという陽大くんのお父さん。自身の店も被害を受けましたが、発生当初から地元の人を支援する活動も続けています。
普段はお父さんと離れ神奈川県で暮らしている陽大君。自分にできることはないかと考え、学校がない週末、お父さんの地元・熱海へ駆けつけたといいます。
高橋陽大くん「僕が行けないところにお父さんが車に貼ったり、みんなが通る場所に貼ったり。元気になってほしい。おじいちゃんやおばあちゃんや元気がない人に、元気を持ってもらって頑張ってもらいたいです」
避難している住民や捜索隊、多くの人を勇気づけるメッセージとなっています。