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五輪 海外関係者が買い物「バブル方式」は

2021年7月17日 0:50
五輪 海外関係者が買い物「バブル方式」は

東京オリンピック開幕まで、あと1週間を切る中、ウガンダ選手団の一人が行方不明になるという事態が起きました。ホテルに残されたメモには…。

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オリンピックに向けたカウントダウンはついに、16日午後8時を過ぎ、開幕まであと1週間を切りました

そんな中、ホストタウンの大阪・泉佐野市からウガンダ選手団の一人が行方不明になるという事態が起きています。ウエイトリフティングのジュリアス・セチトレコ選手が、16日正午ごろ、滞在先のホテルから姿を消したということです。

警察から、ウガンダ選手がゆきそうな場所の心当たりを尋ねられた人は─。

ウガンダ選手団を知る人
「今回の選手団は、ある意味隔離があって、ホテルと練習場所と行き来しかないなというところもあり、自分でも見当たらないと答えました」

セチトレコ選手は、オリンピックの出場権を逃し、20日夜に帰国する予定だったといいます。現金およそ2万円を所持していたといい、16日夜、新たに名古屋方面への切符を購入したことが確認されました。関係者によると、名古屋市内の防犯カメラには、セチトレコ選手とよく似た人物が映っていたということです。

ホテルには「生活が厳しい国には戻らない日本で仕事をしたい」と逃走をほのめかす趣旨のメモが残されていたといいます。

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目前に迫った平和の祭典。IOC(=国際オリンピック委員会)のバッハ会長は、被爆地・広島を訪問しました。

選手団や関係者の来日がピークを迎える中、東京・府中市で合宿を行う卓球のオーストリア代表チームが、16日、私たちの取材に応じてくれました。

オーストリア 卓球シングルス代表 ダニエル・ハベソーン選手
「今ここ府中では幸運なことに、完璧な環境があります。彼らは私たちが何も心配しないですむように、あらゆる面で支援しようとしてくれています」

1週間前に来日して以降、順調に調整が、できているといいます。

オーストリア 卓球シングルス代表 ダニエル・ハベソーン選手
「(隔離生活の影響は?)もちろん大変ですよ。幸運なことに
今はかなり普通に練習をすることができています。今回のバブルシステムは非常に良いといえるでしょう。私たちがほかの人々と接触しないように、ここのスタッフはできる限りのことをしてくれます」

練習を行う体育館では─。

ホストタウン担当者
「基本的には、この下の地下1階には降りられないので、ここまでが境界線。警備員がいて、下には行けないようにコントロールをしています」

選手たちが体育館にいる間、職員たちは違う階にいて、練習から引き上げた後、限られた人数だけで、卓球台やボールをひとつひとつ消毒しているといいます。

ホストタウン担当者
「選手については、体育館に直接入れる入り口を、裏口になるんですけど、用意して、なるべく人に接しないように、体育館に入っていただくように動線をあけています」

宿泊先でも─。

オーストリア 卓球シングルス代表 ダニエル・ハベソーン選手
「常に私たちが優先されています。もし私たちのうちだれかがエレベーターに乗っていれば、ほかの人はエレベーターに乗ることはできません。彼らがこれほど気遣ってくれることに、私たちは満足しています。私たちスポーツ選手を本当に大事にしてくれています」

24日に初戦を迎えるというハベソーン選手は、この週末は折り紙体験に挑戦するといいます。

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感染拡大を防ぐために行われる「バブル方式」に対し、国会では疑問視する声も─。

立憲民主党 山井議員
「いいかげんザルで、みんな自由に出てるのに、もちろん守っている人がいるのは、私もわかってますよ。でも守ってない人、いっぱい、いるんですよ」

15日夜、五輪関係者の宿泊先近くを取材すると、IDカードをぶら下げて買い物をする海外関係者の姿も見られました。

14日に来日したという男性に、隔離期間について聞くと─。

オリンピック関係者
「14日間はホテルにこもりっきりだよ。仕事場との往復で」
「(外をちょっと散歩してたんですか?)角の店までね。(外出も)それしか許されてないし」

一部の大会関係者がプレイブックに違反しているという状況に、丸川五輪担当大臣は─。

丸川大臣
「(組織委に)早急に管理体制の強化を行ってもらうべく、働きかけをしています」

(7月16日放送『news zero』より。)