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CS日テレプラス「鉄道発見伝」が最優秀賞

2021年7月18日 14:20
CS日テレプラス「鉄道発見伝」が最優秀賞

BS・CSで放送されるオリジナル番組の中から優れた作品に送られる「衛星放送協会オリジナル番組アワード」で、CS日テレプラスの「鉄道発見伝」が編成企画部門の最優秀賞を受賞しました。

衛星放送協会は13日、最優秀賞を始め合計11作品を発表し、CS日テレプラスの「鉄道発見伝 鉄兄ちゃん藤田大介アナが行く!」が編成企画部門の最優秀賞を受賞しました。CS日テレが「衛星放送協会オリジナル番組アワード」を受賞するのは初めてです。

「鉄道発見伝」は2013年に放送が始まり、「今しか出逢えない鉄道風景」「未来に残したい鉄道風景」を求めて旅するドキュメントバラエティーです。

番組では、去年10月、熊本豪雨で被災した「くま川鉄道」を取材。7月の豪雨で保有する車両全てが水につかり、存続の危機に立たされていましたが、被災直後、鳥取県を走る若桜鉄道の社員がくま川鉄道に駆け付け、被災した1両を修理、奇跡的に復活させました。

若桜鉄道の社員と永江社長は番組を通じて知り合い、コミュニティーを築いてきた関係でした。

くま川鉄道・永江友二社長「すぐに自分で動くように手配していただいて『すぐ伺います』と言っていただいた事は、ほんとにありがたかったです。これは『鉄道発見伝』でつながったつき合いだった。仲間を作っていただいた、結びつきかな人の。それをやっていただいたと思っています」

さらに、全国の鉄道事業者がくま川鉄道にエールを送ろうと応援ポスターを作り、東京・銀座駅などに掲示されました。

このように、全国の鉄道会社が互いに支えあう環境を番組が作った事も高く評価されたという事です。

新型コロナウイルスによる初めての緊急事態宣言が出された際、鉄道各社から「みんなを励ますメッセージ動画を送りたい」という声があがったため、番組が呼びかけたところ、全国57社からメッセージが届き、6月、まとめて放送しました。

この番組には「勇気づけられた」という声が全国から寄せられるなど大きな反響を呼び、評価につながりました。

受賞を受けて、CS日テレの野宮十月プロデューサーは―。

CS日テレ「鉄道発見伝」野宮十月プロデューサー「鉄道を通じて、友情や元気、絆をお届けできたらと思っています」

授賞式は9月7日、東京・大手町で行われるという事です。